🇹🇭 タイ 進出ガイド

BOI 認可企業へのアプローチ方法 — 現地商談獲得の最短ルート

タイで営業先を探すなら、BOI 認可企業リストが最短の入口になる。理由はシンプルで、投資意欲が高く、外資系取引に慣れた企業が集まっているからだ。闇雲にコールドメールを送るより、この母集団を起点にするほうが商談獲得率は格段に上がる。

BOI 認可企業とは — タイ投資委員会のお墨付き

BOI は Board of Investment の略で、タイ投資委員会を指す。外資誘致と産業振興を目的とした政府機関だ。BOI 認可を受けた企業は、法人税免除や輸入関税減免といった優遇措置を享受できる。

認可取得には事業計画の審査がある。つまり BOI 認可企業は「タイ政府が成長を期待した企業」とも言い換えられる。

現在、タイ全土の BOI 認可企業は累計 1.7 万社以上にのぼる。製造業が中心だが、IT サービスやバイオテクノロジーなど新興業種も年々増えている。EEC(東部経済回廊)を中心に、チョンブリ・ラヨーン・チャチェンサオの 3 県に集積しており、Eastern Seaboard エリアは日系サプライヤーの営業先として特に密度が高い。

BOI 認可の有無は企業の財務体力と投資継続意思の代理指標になる。新規取引先の与信判断にも使えるデータだ。

BOI 認可企業リストの取得方法(公式サイト + 商工会議所経由)

最も確実なのは BOI 公式ポータル「BOI Thailand」から直接ダウンロードする方法だ。URL は boi.go.th で、企業検索機能(Investment Promotion)を使えば業種・地域・優遇カテゴリで絞り込める。無料で公開されており、会員登録も不要だ。

ただし公式リストは英語表記が混在しており、連絡先情報が古いケースがある。2023 年以降に認可を受けた企業は比較的情報が新しいが、それ以前の登録データは担当者が変わっていることも多い。

もう一つの経路が JETRO Bangkok(日本貿易振興機構バンコク事務所)だ。日系企業向けに業種別の進出企業リストを有料で提供している。精度と鮮度はこちらのほうが高い。料金は資料によって異なるが、1 万〜3 万円の範囲が多い。

在タイ日本商工会議所(JCC)の会員名簿も使える。加盟 1,800 社の連絡先が掲載されており、BOI 認可企業とのオーバーラップも大きい。JCC 会費を払っていれば名簿は無料で入手できる。

複数ソースを突き合わせてリストをクレンジングするのが現実的な準備作業になる。

業種別の絞り込み — 自動車 / エレクトロニクス / 食品加工 / IT

BOI 認可企業全体を営業対象にすると母数が大きすぎる。自社サービスとの相性で業種を絞るのが先決だ。

自動車・部品は BOI 認可の最大業種で、タイ全体の製造 BOI 認可の約 3 割を占める。トヨタ・ホンダ・デンソー系の一次・二次サプライヤーが多く、日本語窓口が整っているケースも多い。ただし購買サイクルが長く、初回接触から受注まで 6〜18 か月かかることが普通だ。

エレクトロニクスはアユタヤ〜パトゥムタニーに集積する。HDD・半導体・プリント基板の工場群がある。Western Digital、Seagate の現地拠点などグローバル企業の調達部門が多く、英語でのアプローチが基本になる。

食品加工はチャオプラヤー川流域とコラート近郊に多い。CPF(チャロン・ポカパン・フーズ)グループ傘下の工場が多数含まれる。衛生・物流・パッケージに関連するサービスはここが主戦場だ。

IT・ソフトウェアは件数こそ少ないが、2022〜2024 年の新規認可が急増している。バンコク都心部(アソーク〜シーロム)の企業が多く、稟議スピードが製造業より速い。SaaS や業務効率化ツールはこの業種から攻めるのが得策だ。

メールテンプレート例 — 英語版とタイ語版の使い分け

BOI 認可企業の担当者は外資系取引に慣れている場合が多い。英語で送っても問題ないが、タイ語を冒頭に入れると開封率が上がる傾向がある。相手企業のウェブサイト言語を確認してから選ぶといい。

日系企業相手でも、現地採用スタッフが窓口になるケースが増えている。タイ語版を用意しておくと確実だ。

英語版テンプレート(製造業向け)

Subject: Cost Reduction Proposal for [Company Name]'s Procurement Team

Dear [Name],

My name is [Your Name] from [Your Company].
We support BOI-certified manufacturers in Thailand with
[B2B sales outsourcing / supplier sourcing / market entry].

We have worked with 30+ companies in the EEC zone,
reducing their overseas lead time by an average of 22%.

Would you have 20 minutes this month for a brief call?

Best regards,
[Your Name]
[Phone / LINE ID]

タイ語版テンプレート(IT 企業向け)

เรียน คุณ [ชื่อ],

ผม/ดิฉัน [ชื่อ] จาก [บริษัท]
เราให้บริการ [ระบุบริการ] สำหรับบริษัทที่ได้รับการส่งเสริม BOI

ขอนัดคุยทางโทรศัพท์ประมาณ 20 นาทีได้ไหมครับ/ค่ะ?

ขอบคุณครับ/ค่ะ
[ชื่อ] / LINE: [ID]

件名に「BOI」「EEC」「Cost Reduction」を入れると開封率が上がりやすい。送信は火〜木の午前 9〜11 時(バンコク時間)が反応率のピークだ。

JCC(在タイ日本商工会議所)の紹介ルート活用

JCC はバンコクに拠点を置く、加盟 1,800 社超の日系企業ネットワークだ。正式名称は「在タイ日本商工会議所」で、JTCCI とも略される。

JCC の強みは紹介の信頼度だ。コールドメールと違い、知人経由の紹介は初回商談への到達率が 3〜5 倍高くなる。JCC の委員会活動(製造委員会・流通サービス委員会など)に参加すれば、同業他社のキーパーソンと自然に顔つなぎできる。

具体的な活用手順はこうだ。まず JCC のウェブサイト(jcc.or.th)から入会申請を行う。入会費は法人で 5,000〜10,000 バーツ程度だ。入会後は月次セミナーや業種別委員会に顔を出す。名刺交換の後、LinkedIn か LINE で接続しておくと商談依頼がスムーズになる。

METI(経済産業省)や JETRO Bangkok が主催するマッチングイベントも見逃せない。JETRO Bangkok は年 10 回以上のビジネスマッチングを無料〜低コストで開催している。BOI 認可企業の調達担当者が参加することも多い。

紹介ルートは時間がかかるが、受注単価と継続率が高くなる傾向がある。コールドアウトリーチと並行して育てる投資だと考えるといい。

BOI 企業との商談を獲得する 5 ステップ

  1. ターゲットリスト作成 BOI 公式サイト・JETRO・JCC 名簿を突き合わせ、業種・地域・従業員規模で 100 社に絞る。連絡先の鮮度確認は必須だ。
  2. 担当者の特定 LinkedIn で「Procurement Manager」「General Manager」を検索する。会社名+役職で絞ると精度が上がる。メールアドレスは Hunter.io か社員名刺から類推する。
  3. 初回メール送信 上述のテンプレートを使い、1 社あたり 3 分でカスタマイズする。会社名・担当者名・自社実績の数字を入れ替えるだけでいい。週 30 通を 4 週間続けると 120 通になる。
  4. フォローアップ 初回送信から 5 営業日後に 1 通目のフォローを送る。件名に「Re:」を付け、前回メールの要点を 1 行で再提示する。フォロー 2 回目は LINE で送ることも有効だ。
  5. 商談設定 返信が来たら 24 時間以内に日程調整する。オンライン(Zoom / Teams)か対面(Bangkok 内)を相手に選ばせると成約率が上がる。初回は 20〜30 分の情報交換にとどめ、提案は 2 回目以降に持ち越す。

まとめ — リストは「使い方」が命

BOI 認可企業リストはあくまで入口だ。リストを手に入れただけでは何も起きない。業種を絞り、担当者を特定し、テンプレートをカスタマイズして送る。この 3 ステップを週次で回せるかどうかが、商談数の分岐点になる。

JCC と JETRO のネットワークも並行して育てておくことで、コールドアウトリーチだけでは届かない層に手が届くようになる。

BOI 認可企業の最新リストを、業界別で月 50 件まで無料で。海外セールスくんで試す →

🇹🇭 タイ 進出の営業、相談しませんか?

無料プランで現地企業リストを試す + 30 分の無料相談で、御社の営業課題を一緒に整理。

無料相談へ進む →